ジャパン フォーカス:FFCレポート、キリンの最新買収、機能性飲料

Japan focus

今月のJapan focusでは、機能性表示食品(FFC)」に関する最新レポートの結果、キリンの最新買収、プロテインシェイクのイメージを払拭する新機能性飲料を展開するサプリメントブランドなど、日本のニュートラシューティカル市場の最近の動向をご紹介します。

日本のFFC市場:新製品発売数は減少も、市場規模は4%拡大

最新の業界レポートによると、2025年度、日本の薬局やスーパーマーケットに投入されたFFC製品は減少したものの、市場規模は4%拡大した。

日本においてFFCやその他の健康機能性食品を監督する消費者庁(CAA)は、2025年度に1,176件の新規FFC届出を受け付けた。

これは、2024年度に1,584件でピークに達した後、前年比26%の減少となった。

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日本を拠点とする規制コンサルティング会社Smooth LinkのCEO、加藤 久明氏は、自身の最新レポート『2025年度に届出された機能性表示食品に関する詳細分析レポート』の中で、この減少は2024年の紅麹エキス問題を受けて規制監督が厳格化されたことが原因であると指摘している。

ヘルスサイエンス事業が黒字化、キリンはさらなる成長へ

キリンホールディングスは8月7日、カナダのJamieson Wellnessを25億カナダドル(17億8000万米ドル)で買収すると発表した。

同日に行われた記者会見で、同社は2020年から北米での買収候補を模索しており、今こそ同市場に参入する好機であると明らかにした。

これは、キリンが過去3年間で買収する3社目のヘルス&ウェルネス企業となる。2023年のオーストラリアのBlackmores 、その1年後の業務提携先であるファンケルに続く。

今回、北米市場への参入を決断した背景には、キリンのヘルスサイエンス事業が2025年度に初めて黒字化したことも挙げられる。

キリン、免疫サポート用ポストバイオティクスの活用をアクティブ・ライフスタイル・ニュートリション分野へ拡大

キリンは、免疫サポート用ポストバイオティクス「ラクトコッカス ラクティス プラズマ (L. lactis Plasma)」を、新たな活用分野、具体的にはアクティブ・ライフスタイル・ニュートリション分野に応用している。

これは、免疫の健康がアクティブなライフスタイルの重要な基盤の一つであるという考え方に基づいている。ここで言うアクティブなライフスタイルとは、スポーツパフォーマンスや運動だけでなく、日々のルーティン、仕事、旅行、そして社交活動を続けていくことも 含む。

キリンの健康科学事業部長およびヘルスサイエンス研究所所長である村島宏一郎氏は、先日シンガポールで開催された「Growth Asia Summit」でのプレゼンテーションにおいて、上記の内容を強調した。

ブロッコリーの種子サプリメントが運動による筋肉損傷を防ぐ可能性

Nutrients誌に掲載された新原理証明データによると、ブロッコリー種子エキスとマスタードシードの粉末を含むサプリメントは、酸化ストレスのマーカーや運動誘発性 筋肉損傷(EIMD)を低減させる可能性がある。

日本の早稲田大学の研究者らは、最大運動を完遂する14名の健康な被験者を対象とした クロスオーバー試験において、2週間のスルフォラファン(SFN)前駆体サプリメント摂取とプラセボ(偽薬)の比較検証を行った。

これらの知見は、短期間のSFN補給が運動誘発性の筋肉損傷および酸化ストレスを緩和 する可能性を示唆しており、健康な被験者の持久力を変化させることなく、筋肉損傷に関連する血中バイオマーカーに対して軽度な影響を与えることを示している。

日本のブランド、新機能性飲料でプロテインシェイクのイメージ払拭を図る

日本の2つのサプリメントブランドが、プロテインシェイクに対する消費者の一般的なイメージを払拭するため、ジュースのような飲み心地にこだわった粉末タイプの機能性 飲料を発売した。

化粧品大手POLA-ORBISグループの子ブランドである「FUJIMI」は、濃厚で乳製品のようなプロテインシェイクに代わるものとして、「クリアレモネード」など、より軽やかでフルーティーな味わいのプロテイン飲料を開発した。

マイクロバイオーム科学を専門とする株式会社KINSは、酢のような味わいでプロテインっぽさを感じさせない粉末タイプの機能性飲料シリーズ「VINEGAR PROTEIN」を上市している。